1.知財活用イノベーション事業 事例
【事例1】 廃水処理プラントメーカーの遠隔監視システム
<ニーズ・課題 >
廃水に含まれる化学物資から有害物質の排出を未然に防ぐ必要があるが、人が24時間365日監視することができないため、監視システムを構築したい。
<ソリューション>
流量計、温度計、Ph計測器など10数項目におよぶセンサーからのデータをもとに24時間365日監視し、5分おきにデータを送信。トラブル発生の可能性がある場合にはアラートを送り、流れを停止させる遠隔監視システムを提案。
<成果>
24時間365日の監視システムを実現させるだけでなく、トラブル発生時の状況と対策を記録として残すことができるようになり、企業内のノウハウを蓄積し、社内教育として活用するなど、知的財産化を実現。
【事例2】 バイオマス発電所の廃棄物を活用したプロダクト開発
<ニーズ・課題>
バイオマス発電所から発生する廃棄物処理のコストを軽減したい。
<ソリューション>
他企業との連携により廃棄物の用途を開発。
<成果>
廃棄物を原料とする新たなプロダクトを開発し、付加価値を高める。現在進行中。
さらに、廃棄物中に含む「六価クロム」問題も解決できることが分かりました。
2.行動型コンサルティング事業 事例
【事例3】航空機治具メーカーへの高精度加工技術導入
<ニーズ・課題>
輸送機器治具の加工において、高品質な三次元レーザ加工を導入したい。
<ソリューション>
高精度・高品質な加工を継続的に行う三次元レーザー加工技術の導入をコーディネート。
<成果>
現在まで約17年間、問題なく稼働している。
【事例4】食品メーカーの緊急クリーンアップ
<ニーズ・課題>
築24年、日産15,000食の食品工場について、10日後の重要顧客来訪に向けて、工場内・外装のクリーンアップをしたいが、塗料や建材等の材料、職人の確保が困難。
<ソリューション>
短期間での塗料・建材等の材料を入手し、職人を確保。12,000㎡の外壁塗装、内壁材交換、SUS製機械装置洗浄、床洗浄・ワックスがけ、天井高作業、配管・蒸気配管等の油汚れの除去を行った。
<成果>
期間内に内外装のクリーンアップを完遂し、顧客に感謝された。
【事例5】食品スーパーチェーンの黒字化のためのコーディネートと教育サービス
<ニーズ・課題>
赤字から脱却するため、管理会計システムを構築し、社員教育を強化したい。
<ソリューション>
会計士との顧問契約をコーディネート、仕入・発注システム改良、管理会計の強化策の導入、営業会議への参画、支店への出前研修実施(店長から各店舗への全員教育を実施)。
<成果>
約1年で黒字化を達成した。
3.ICT技術ソリューション事業 事例
【事例6】製薬会社の工場における不良品除外システム開発
<ニーズ・課題>
錠剤の割れ、欠けなどの不良品検出の精度を高めたい。
<ソリューション>
錠剤の割れ、欠けを画像処理によって高速で検出するシステムを開発。
<成果>
不良品検出の効率化と不良品率の低下を実現。多方面分野での応用!
【事例7】婦人用雑貨メーカーの物流倉庫のシステム改善コーディネート
<ニーズ・課題 >
物流倉庫で操作コンピュータのトラブルが頻発。予算は1500万円しかなく、1か月半で改善させたい。
<ソリューション>
ロボットシステムの導入に加え、主要部品の交換を行った。
<成果>
目標とする1か月半、他社見積の35%の予算で、トラブルが起こりにくいシステム導入に成功した。
【事例8】口腔内の3次元測定システム開発
<ニーズ・課題>
口腔内の3次元データを計測することで、歯科医療を改善したい。
<ソリューション>
超小型ステレオカメラを用いた口腔内3次元計測システムを開発。
<成果>
平成17年~18年度 中部経済産業局 地域新生コンソーシアム研究開発事業として実施。
【事例9】介護施設におけるAI見守りシステム開発
<ニーズ・課題>
介護施設では介護士が慢性的に不足している。入所者満足度が求められる中、被介護者の見守りシステムを導入したい。
<ソリューション>
入所者の心理的行動を人工知能により機械学習(ディープラーニング)させることで、最適な見守りシステムおよびメカトロニクスの開発に着手。
<成果>
現在も進行中。
【事例10】車載画像処理システムの開発
<ニーズ・課題>
自動車運転中に危険を感知し、運転手に警告を発するシステムを開発してほしい。
<ソリューション>
車載カメラから障害物、道路、信号などを感知し、ナビ画面への表示・警告を行うシステムを開発。
<成果>
実用化された。
【事例11】紙裁断機の画像処理による振動抑制システム開発・導入
<ニーズ・課題>
紙の大型裁断機が振動により停止などの不具合が生じる。
<ソリューション>
画像処理により診断機の振動を解析して、振動を抑えるシステムを開発し導入した。
<成果>
振動を抑えることに成功し、不具合によるタイムロスを削減した。
4. ISOマネジメントシステム改革事業 事例
【事例12】スチール製品製造メーカーのISO改革
<ニーズ・課題>
従業員の人間力向上の必要性を感じており、画期的な教育システムを開発したい。
<ソリューション>
ISO9001/ISO14001を取得している会社であり、2015年版対応の経営管理マネジメント改革の時期でもあった。そこで、ISOの仕組みを活用して「自ら考え、行動する」ことができる社員能力向上をめざし、ISO自己適合宣言に取り組んでいる。